【電源機器】安定化電源器でバッテリーの充電は出来るの?電気分解や化学実験はできますか?

  • 安定化電源器やDC/DCコンバーターはバッテリー充電器では有りません。
    バイクや車用の鉛蓄電池などは容量がとても大きく、電池から電源に電気が逆流して電源を壊し、最悪の場合は発火の原因にもなりますので、絶対に充電には使用しないでください。小型のアダプターを使って充電する様な携帯用無線機や小型ラジコンのニッカド・バッテリーパック程度は、電圧を合わせば充電できる場合が有りますが、専用の充電器でないと電池の寿命を短くしたり、正しく充電できなかったりする場合が有り、最悪の場合故障の原因になります。

    特にラジコン用急速チャージャーの電源としてお使いになる場合は、チャージャーの説明書を良くお読みになり、ご質問が有ればそちらにお問い合わせください。弊社は充電器メーカーとコラボした充電用電源器は製造しておりませんし、充電器に関するご質問にはお答えできません。

    電気分解のような用途も同様で、接続された装置側に電位が発生して、それが安定化電源をオフにしたとき出力端子から逆流して電源の出力トランジスタを破壊することがあります。5~6Vの低い電圧でも壊れることがあり、このような用途では絶対にお使いにならないでください。

    いずれにせよ、充電器や化学実験の電源としてご使用になって起こった不具合は、電源・電池・装置側とも保証の対象外とさせて頂いておりますのでご注意ください。

【ハム】アマチュア無線って何?どうしたら使えるの?仕事に使っていいの?

  • 日本アマチュア無線連盟に、ハムに関する情報が全て掲載されていますのでご参照ください。

    音声のみならず文字やデータ、映像やモールス信号を使い、長波からマイクロウエーブまで色々な周波数で通信ができるアマチュア無線はパソコンとの融合も進んでますます興味深い趣味になっています。第4級アマチュア無線技士資格なら試験は決して難しいことはなく、全く無線の知識がなくても講習会制度を利用して取得できます。

    ただ、アマチュア無線はあくまで無線技術に興味を持つ方の科学的な趣味であり、通信できる内容は電波法によって制限されています。免許をお持ちでも、例えば業務連絡、政治に関することや公序良俗を乱す内容、デマを流すなどの通信をすると罰せられます。

【受信機】今般の無線や放送のデジタル移行、アルインコのレシーバーにも影響はあるの?聞こえるアナログ無線はありますか?

  • 2011年7月からのデジタルTVへの移行が終了したため、レシーバーに搭載されていたアナログTVチャンネルのプリセットモードは機能しなくなりました。ラジオ放送に関してはアナログ波がまだ主流で、VHF帯のAMラジオ補完FM放送もワイドバンドレシーバー全機種で受信できます。またDJ-X81ではワンセグの地デジTV音声放送が受信できます。
    業務無線に関しては、警察はもとより消防救急や自衛隊の基幹系通信はごく一部の例外的運用を除きデジタル化したほか、防災、鉄道、タクシーやバスなどの乗り物等、通信のデジタル化は今後どんどん加速します。高度な秘話通話ができるデジタル通信では、例え同じ周波数や変調方式を受信できるレシーバーを作ってもユーザーが設定する秘話や通話コードが合わないと声を聞くことはできませんし、都会のタクシー無線ではカーナビのような位置情報も含めたデジタル配車システムを導入し、従来の単純な音声通信とは方式が変わってしまったものもあります。

    確かにユーティリティ受信ができる分野は減少していますが、以下のような無線はまだ楽しむことができます。

    ・航空無線:英語が主な無線ですが、一部は日本語を使うものもあります。空を飛ぶ飛行機が自分の高度や位置を地上に連絡する「航空路管制」や、地上の基地局に航路の天候などの情報をもらう「カンパニー」無線の「エンルート」通信などの飛行機側は、空港から遠く離れていても受信できます。地上の電波は空港の近くでないと聞こえません。ATISと空港名で検索、調べたATIS周波数で放送が受信できれば他の通信も聞こえる可能性があります。UHFの軍用航空無線も通常の管制は決まったチャンネルで、アナログで聞くことができます。
    空港内の地上業務の無線はデジタル化の影響を受けてアナログでは聞こえないものもあります。

    ・国際VHFマリン(船舶):港の近くだと楽しめる無線です。マンション高層階や山の上など条件が良い場所では数十キロ離れた場所でも受信できることがあります。英語、日本語、中国語など各国の言葉が使われます。出入港に関することだけでなく、航行マナーの悪い船への警告なども聞こえます。

    ・特定小電力無線:インカム、と呼ばれることもある無線機です。ありとあらゆるところで使われており、デジタル停波も予定されていません。飲食店、小売店、小中規模のスーパーやホームセンター(大規模店やモールはデジタル簡易無線をお使いのところが増えています)、ケータイショップ、病院(ハイパワー無線は使用禁止)、旅館やホテル、アマチュアスポーツの審判やトレーニング、イベント進行、各種式場、消防団や自治会、工事などの現場、工場や倉庫、さらには各種官公庁でも超近距離連絡用に使われていて、バラエティ豊かな通信が聞けることがあります。弱点は電波がせいぜい数百メートルしか飛ばないので、使用場所の近くでないと聞こえてこないことです。

    ・アナログワイヤレスマイク:700MHzと800MHzに割り当てがあるAとBタイプはイベント会場のステージなどで使われるもので、アナログです。これも微弱電波ですから会場のすぐ外レベルでないと受信できませんが、歌手の歌声など興味深い音声が聞こえる可能性ががあります。

    ・ヘリ無線:実は警察や消防も、ヘリコプターは航空無線のアナログAMを使います。チャンネルは決まっていて、通信も管制だけでなく現場の様子を漏れ聞くことができる場合もあります。

    ・消防署活系:以前は大都市の消防にだけ割り当てられていた周波数ですが、デジタル化が始まった際、消防署員や消防団員が現場で活動するときの横の連絡用に地方の消防にも割り当てが緩和されています。とはいえすべての消防が導入しているわけではなく、導入していても本当に災害や事件があったとき、普通の通信網だけでは足りないときの現場連絡用ですから、使用頻度は高くなく、近くにいないと聞こえません。但し聞こえれば、緊迫した現場の様子が手に取るようにわかることがあります。

    ・鉄道関連:JRの踏切には保線工事関係者が事故にあわないよう電車が近づいたら「下りが来ましたよ」「上りが来ましたよ」と教えてくれる接近警報無線が設置されています。鉄道写真ファンはシャッターチャンスを逃さないようにこれを聞くことがあります。また私鉄は都市部を走る大きな鉄道会社でもまだまだアナログを使っているところがたくさんあります。タクシーやバスもまだアナログが生きているところがありますが、乗車中に運転手さんが会社と通話する声が聞こえない車両(ナビのような端末が付いた車両)は配車システムごとデジタル化していると考えられます。

    この他にも、まだまだ活用されているアナログ無線は身近に残っています。

【修理】故障かどうか、点検に出す前に調べる方法はありますか?

  • [無線機とアクセサリー]
    特小や簡易無線のように、複数の無線機をお使いであれば比較的簡単に調べることができます。まず、正しく動いている無線機と、不良が疑われる無線機を用意します。

    * ハンディ機の場合、イヤホンマイクは外してください。

    1:液晶表示や設定ボタンを目視して、疑わしいほうの無線機の設定がずれていないかチェックします。ずれていれば良いほうの無線機に合わせます。このとき怪しいほうをリセットし、初めから設定し直すほうが、説明書通りに操作できて簡単です。説明書はこちらで読むことができます。

    2:マイクやイヤホン、バッテリーパックをお使いなら、良品のものと差し替えてチェックします。アクセサリーの異常を本体の故障と勘違いすることも多いものです。イヤホンマイクはPTTキーがロックされているとキー操作ができないなど故障のように見えることがあります。

    3:同様に電池が充電できない、充電器の故障かな?というときも、正しく動くものに取り換えて電池側か充電器側か、どちらがおかしいかを見極めます。

    要は良いものを使って何が悪いか順番に見極めてください。イヤホンマイクの一般仕様やニッケル水素電池のトリクル充電器、バッテリーパックなど、アクセサリーには修理が出来ず、お買い替えになるものが多くあります。アクセサリー単品で修理をご依頼になる場合、事前に販売店や弊社に修理が可能かどうかお問い合わせください。

    [受信機]
    電源が入らない場合、電池パック・乾電池・外部端子など可能な電源すべてで試して、もし電源が入るなら一度リセットをしてください。音が出ない、音がモゴモゴする、目のマークが出てかってに周波数が動く、などの症状もリセットで回復することが有ります。(特定の機能に入ってしまっているのをリセットで解除します)
    イヤホンについては、イヤホン側か受信機のジャック側かを調べる意味で、良品と分かっているイヤホンに差し替えてチェックしてください。

    [電源機器]
    赤いプロテクトランプが点灯していたら、電源を切り、接続機器を外してしばらく置き、電源を入れなおしてください。これでも動作しなければ故障です。ヒューズが飛んだ場合は、明確な原因が分かっていれば対応してください。対応後もヒューズが飛ぶ場合は故障です。過電流保護がしばしば働くようであれば、大きな電源に買い替えるなどの対応をしないと故障の原因となります。

【サービス】回路図や修理マニュアルは開示してもらえるの?

  • 特定小電力や簡易業務無線機、電源などの回路図は法律上、安全上の理由から技術書類の一般への開示は行っておりません。修理やメンテナンスは販売店か弊社サービスセンターにご用命ください。

    アマチュア無線機の回路図はこちらのSERVICE MANUALをご覧ください。アフターサービスネットワークが整っていない地域の便宜を考慮した、輸出機種用の英文マニュアルですが、電気回路はほぼ共通ですから、ご自分でメンテをなさる技術スキルをお持ちのハムであれば充分ご活用いただけると思います。ただ、一部の機種はモデル名が異なったり(例:DR-M50は海外向けではDR-605)、送信出力の調整方法など一部の内容は海外と国内では異なる仕様になったりしています(途中で変更された物も含む)。英文サービスマニュアルについてご不明な点はお問い合わせフォームにて承ります。

    なお、アマチュア無線関連機器でも、旧製品やアクセサリーについては資料の開示ができないものがございます。あしからずご了承ください。

【購入前】購入前にサンプルは貸してくれるの?通話ができるかどうか、実験に来て貰えるのですか?

  • 業務用無線機(特小無線と中継器・M/Uシステム・デジタル簡易無線登録局、アクセサリー)のデモ機借用や通話実験のご依頼は販社・販売店を通じて承っておりますので、まずそちらに直接ご相談ください。また業界向け専門商社(工場、サービス業、医療関係、測量、携帯ショップ向け…)で無線機も扱っておられるところであれば取次ぎしてくださるところがほとんどです。

    アマチュア無線や簡易無線免許局は無線局免許で許可された免許人しか無線機を使うことはできないので、サンプルのお貸し出しは行っておりません。アマチュア無線機、受信機や電源は販売店の店頭で実物をご覧ください。

【ハム】アマチュア無線局免許の申請方法を教えてください。技適番号を教えてください。

  • アマチュア無線局申請書の書き方が不明な場合、一番良いのはその無線機を購入した販売店に相談することです。お店によっては書類記入の代行サービスをされています。

    技適番号については、製品に技適マークのついた銀色のステッカーを貼付しておりますので、そこに記載のものを記入してください。旧形式による表示では個体ごとに番号が変わるものや、同じ機種名でも製品ロットによって技適番号が異なることがありますので、必ず実機の技適番号を確認ください。弊社製品の技適番号を含む工場設計書記入事項一覧、DX-SR9やデジタル音声通信対応機種の申請手順など、免許申請についての情報はこちらからご覧頂けます。

    DX-SR9は輸出用に設計された無線機ですが、国内でも使いたいとおっしゃるお客様が居られることから日本のアマチュア無線用周波数をプログラムして作られたものです。このため技術基準適合の申請は行っておりませんが、保証認定を受けることで国内でも運用できます。免許の申請や更新に必要な資料は同梱の説明書に記載されています。

    申請書の書き方や電子申請の使い方でご不明な点は、技適機種のみで申請する場合は管轄の総合通信局のアマチュア無線局窓口、保証認定を受けられる場合は書類を提出される認定機関に直接お尋ねください。こちらに(一社)日本マチュア無線連盟JARLが開設する、申請書類のダウンロードリンクがあります。

    JARL登録機種(昔の保証認定規格)は技術基準適合品ではありませんので、認定機関の保証が必要になります。また、旧技適の無線機は一定の条件を満たさないと、2022年11月以降使えなくなりました。旧技適機種のスプリアス保証についてはこちらをご覧ください。

【無線機全般】バッテリーパックは何回充電できるの?どのように保存するのが良いのですか?電池の寿命はどのくらいですか?ふくらんだように思いますが大丈夫?充電できないのは故障ですか?

  • 電池と充電に関するお問い合わせは、通話距離のお尋ねと同じくらい多いものです。以下に良くあるトピックをまとめてみました。

    【何回充電できますか?】
    電池メーカーは色々な条件を細かく規定した上で約300回、とか約500回、のように表示していますが、これはあくまで目安です。普段からの充電方法、充電電流量、使用場所の気温や湿度、使う無線機の電流消費等々の条件によって電池の寿命はずいぶんばらつきますので、「回数や期間」よりも「体感的に新品の頃に比べて明らかに持ちが悪くなった」を目安に考えるほうが現実的です。

    リチウムイオン電池は使用状態の良否にかかわらず、物理的に2~3年で体感できる程度に劣化します。「使っていなかったのに」とか「説明書通りに使っているのに」と不審に思われることがあるかも知れませんが、そのような性質の電池とご理解ください。また、長期間使用していると内部が劣化して発熱、発火の原因となることが知られています。詳しいメカニズムは「リチウムイオン電池 劣化 事故」などをキーワードに検索すると情報が得られますが、安全と製品のパフォーマンスを保つためにも5年をめどにお買い換えをお勧めします。 

    【正しい使い方と保存方法は?】
    リチウムイオン電池もニッケル水素電池も空の状態で放置するのが最悪です。減電池表示が出たら正しく充電してください。使い捨ての乾電池も同じです。放電した電池を電池ケースに入れたままにすると液漏れして修理ができなくなる故障の原因となります。

    ・ニッケル水素電池は規定電流で満充電したものを、継ぎ足し充電することなく使用してから満充電するサイクルを保つことが一番良い使い方です。もし「買ってからそれほど日が経たないけど、使える時間が減ってきたなぁ」とお感じでしたら、室温で電池を途中使用せず満充電、充電できたらすぐ放電するまで連続して使用(スイッチを入れたまま放置)、を2サイクル行ってください。このとき、電池が無線機や充電器と接触する端子をすべて、清潔で乾いた綿棒などで軽く拭き、目に見えない油脂汚れを清掃してください。このリフレッシュを行っても改善しないときは電池の劣化が疑われます。リフレッシュ機能が付いた充電器なら、月に一度位、リフレッシュすることをお勧めします。リフレッシュのしすぎもよくありません。ニッケル水素電池を長期間使わないときは、3ヶ月を目安に減り具合を確認、減電池表示が出ていれば満充電にして、無線機から電池を外して乾燥した涼しい日の当たらない場所に保存してください。

    ・リチウムイオン電池は50%程度の充電状態を保って保存するのが推奨されています。定格より低い電圧の放電状態、特に空の状態で保管すると再充電できなくなる可能性があり、逆に電圧が高いフル充電状態で長期保管すると劣化を促進します。

    ・無線機や電池類は室温の乾燥した環境で保管するよう心がけてください。冷蔵庫の中や直射日光が当たるような、極端な温度環境では保管しないでください。特にリチウムイオン電池は「必要なときだけ充電する、充電が終わったら充電器から外して使う、常に充電器につないだ状態にしておかない」「災害備蓄などでスペアの新品電池を保存する場合でも、時々通電して状態を確認する」に留意してください。

    【正しい充電方法は?】
    ・「満充電になったら充電器から外す」=満充電になっても、充電状態のままだとトリクル充電(補充電)を行うものがあり、使用条件によっては過充電のもとになり、電池の劣化を促進することがあります。

    ・「使わないときはこまめに無線機から電池を外す」=最近の機種の多くはスイッチで機械的に電源を切るのではなく、ソフトウエアで電源を入り切りします。このため、僅かですが待機電流を消費します。もちろん電池自体も自然放電しますが、電池を付けたままですとそれより多く消費します。放電した電池は劣化や液漏れの原因となります。

    ・「充電器に乗せたまま運用しない」=機種にもよりますが、充電電流が無線機側で消費され、電池に流れないものがあります。また、「受信しながら充電可能」とうたっているものでも、上で述べたように過充電気味になり、電池に負担をかけることがあります。リチウムイオン電池は、充電時は必ず無線機の電源を切ってください。

    ・電池の充電は常温常湿の屋内で日光が当たらない場所、振動が無い場所が基本です。寒いと充電できず、暑い、日光が当たるなどは発熱、発火など大きな事故の原因になります。水滴がつくような湿った場所もショートなど事故や故障の原因になります。振動があると無線機と充電器の端子が接触不良(瞬断)になり、正しく充電できません。

    ・自動車の12Vをシガーソケットから取りだして充電スタンドにつないで車内で充電したいとお問い合わせがありますが、おやめください。自動車のバッテリー電圧は上下します。車載機器はこの上下に耐えられるよう、入力電圧にある程度幅を持っていますが、定電圧のACアダプターで給電する充電スタンドはこのように大きな幅は持っていません。このためバッテリー電圧が高くなると充電スタンドが過電圧で故障することがあります。

    【リチウムイオン電池がふくれたように見えますが異常ですか?】
    ・リチウムイオン電池は構造上、劣化すると内部に炭化水素が発生してふくらみます。これはリチウムイオン電池の性質で、完全に防ぐことはできません。そのためバッテリーパックにする時、ある程度はふくらみも考慮した設計がされていますが使い方を誤ると膨張しやすくなります。特に長時間使わず放置(過放電)すると危険です。勘合が悪くなって取り外せなくなるうえ、無理に力を加えると最悪、発熱や発火の危険もあります。前項でご説明したように膨らんできた電池は寿命と割り切って、ご交換をお願いします。

    【充電できないのは故障ですか?】
    ・複数の無線機をお使いであれば、正常に動いている個体に動作不良の個体の電池を入れて充電する、疑わしい充電器に良い個体を乗せて充電する、電池パックを無線機から外して単体で充電する、など違う条件で試すことで電池、無線機、充電器、アダプターのどれがわるいのか不良の原因を特定できます。

    ・外部電源端子がある機種では、付属の充電用ACアダプターやその機種用の別売充電器のACアダプターを外部電源端子に接続すれば本体の電源が入ります。これでACアダプターが故障していないかチェックできます。但し充電用アダプターを送信や長時間受信用として使うと故障の原因となるので、チェック以外の目的にはお使いにならないでください。

    ・同じく外部電源端子がある機種は、充電スタンドを使わないで外部端子から充電できることがあります。スタンドから充電できないときは外部端子から充電してみることで、スタンドの不良かどうか判断できることがあります。

    ・機種によっては乾電池に充電させないよう、セットモードに充電を許可する、禁止する、のような項目を持っているものがあるので説明書を参照してください。

【受信機】メモリー周波数を誤って消してしまいました。どうしたら復元できますか?メモリーに書いてあるデータや周波数帳のデータは貰えるの?標準仕様のデータをエアバンドや鉄道仕様に書き換えてもらえますか?

  • 弊社の全てのレシーバーはメモリーデータを含む全ての設定をリセットできる機能を搭載しています。これは上級者が意図的に行う操作で、一般では行う必要はありません。通常は「パートリセット」や「システムリセット」と説明している方法で動作関連の初期化のみを行うようにしてください。又、上書き禁止機能(ライトプロテクト)が外れていてもメモリーが消去される場合がありますので、リセットを行う際は説明書を良く読んでから行ってください。

    もし誤ってメモリーを消したり、異なる仕様に書き換えを希望される場合、データ書き込み作業自体は無料で行っています。ただ、往復の送料実費はご負担頂いておりますのでご了承ください。

    お送り頂くものは無線機本体(電池やアンテナを含む一切のアクセサリーは不要)、返送先のご住所・お名前・電話番号、「メモリーの再書き込み希望」を明記したメモです。「エアバンドスペシャル」「鉄道スペシャル」など、特殊なデータが書かれていた物や、他のデータに書き換えをご希望の際はその旨必ずご明記ください。ご指定が無いものは、標準出荷仕様のデータを上書きします。また、運賃を宅配ドライバーにお支払い頂く着払いでご返送しますので、ご都合の良い時間などご希望が有ればそれも合わせてご記入ください。

    本サービスはあくまでメモリーの書き込み作業と受信動作確認だけで、測定器を通した点検や調整などは一切行いません。点検も合わせてご希望の場合はこのFAQの修理の項目をご参照のうえ、一般の修理サービスをご利用頂き、その際に「メモリーデータも書き直して下さい」とご依頼ください。書き込みはもちろん基本修理技術料に含まれていますので、追加料金はかかりません。

    【送り先】
    〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋4-4-9 淀屋橋ダイビル 13F
    アルインコ電子サービスセンター メモリー係 
    TEL:0120-464-007 


    ※こちらに必要事項をまとめたご依頼書がございます。プリントしてご利用ください。
    メモリー上書きご依頼書

    尚、弊社が無償配布するメモリー編集ソフト(Clone Utility)と有償のオプションケーブル(機種によりERW-7またはERW-8)をお使いになれば、メモリーデータを自分でパソコンから転送して書き込むこともできます。データはお問い合わせフォームから機種と製造番号(S/N M******のような番号)を明記の上ご請求ください。無償で、返信メールに添付してお送りします。スマートフォンのアドレスにはお送りできません。必ずPCのメールアドレスからご連絡ください。

【修理】無線機の日常メンテナンスについて教えてください。

  • 一般的なメンテナンスはパソコンなどのOA機器やデジタルカメラのような小型家電と似ています。

    【電池】
    無線機をお使いにならないときは、電池類は必ず本体から取り外したうえで、乾いた涼しい場所で保管してください。スイッチが切れていても待機電流で過放電状態になり、液漏れや膨れ、劣化の原因になります。乾電池の液漏れが最も起こりやすいのは空になった状態で放置することで、無線機に限らず電気製品の中で液漏れが発生すると修理ができなくなるため、絶対に空の電池を付けたまま電気製品を保管しないようご注意ください。充電池は長くても3か月に一度程度、無線機に装着して通電してください。もし減電池表示が出るまで放電していればニッケル水素電池は満充電、リチウムイオン電池は1/2程度の状態になるよう補充電してください。特に防災用備蓄など普段使いされていないときは、保存が不適切だと劣化が進み、いざというときに使えなくなります。また、コンデンサなど内部の部品も時々通電する事で性能が維持できます。

    心がけて頂きたいのは、定期的に乾いた清潔な綿棒で電池が無線機や充電器と接触する部分の端子や充電器の端子金具を軽くこすって清掃することです。目には見えない埃や脂汚れを拭っておかないと、充電不良や送信時・大音量時に電源が落ちるような接触不良の原因となります。

    なお、リチウムイオン電池は理想的に使っても3年程度で劣化が進みます。使い続けていると内部で故障が起こり、最悪の場合は発熱・発火します。長くても5年をめどにお買い換えください。

    【ボディ】
    筐体全体の手あかや汚れはひどくなるとボタンの操作の妨げになったり、内蔵マイク用の穴をふさいで通話音質の低下の原因になったりしますので、定期的な掃除を心がけてください。電気屋さんや100円ショップの電気用品コーナーなどで、小型家電清掃用濡れティッシュや静電気防止繊維の埃取りブラシ、洗剤なしで手あかを落とす特殊繊維の清掃用布やシリコンクロス、ブロワーと呼ばれる埃を吹き飛ばすゴム製清掃器具が簡単に手に入ります。これらパソコンやAV機器用清掃器具は無線機のメンテにも同じように使えます。ボディの清掃時、バッテリーパックを無線機の背中に装着するタイプでしたら、無線機の背面にある、電池端子が無線機と接触する端子部分とその周囲も綿棒などできれいに清掃してください。電池の着脱時にこのような突起物の周りに埃や汚れがたまりやすいためで、放っておくと接触不良の原因となることがあります。

    ベンジンやシンナーなど強力な溶剤はプラスチック部分を溶かすなど故障に直結するので絶対にお使いにならないでください。また、パーツクリーナーのような名称で売られているスプレー式の溶剤入りクリーナーは強く噴霧されるとマイク穴やスピーカー穴から内部に溶剤が浸入して、デリケートな部品を腐食させることがありますので絶対にお使いにならないでください。

    防水構造上密閉度が高い製品では、僅かな隙間に埃や油脂成分などが付着すると粘土のように固まって、例えば電池フタの開閉がしずらく感じられるようなことがあります。このようなときは電池を取り出し、電子機器・パソコン清掃用濡れティッシュで開口部とフタの周囲の汚れをきれいにぬぐったあと(ティッシュが水分が多く含んでいるときはしっかり絞ってからお使いください)、湿った箇所を乾いたティッシュなどで拭き取って、よく乾かしてから電池を戻してください。

    ソフトケースを使えば無線機への水分浸入、落下の衝撃などからの保護に有効なだけでなく、掃除の手間もずいぶんと軽減できます。工場のような金属製の粉塵が存在する環境ではスピーカーの強力なマグネットに微細な鉄粉が吸い寄せられて起こる音質低下や歪みを、厨房などでは油煙が無線機の樹脂類に付着して起こす腐食劣化(ケースの割れやひびの原因)を軽減する効果もあります。

    ソフトケースの透明窓が白く曇った場合は、消毒液のようなエタノール類を少量ティッシュに付けて拭くときれいになることがあります。これは劣化ではなく、透明素材の保護剤が白化した場合に起こります。

    【劣化について】
    イヤホンマイク等に使われているスポンジやケーブルの被膜は、空気中の水分や汗、紫外線などの影響でぼろぼろになります。使用環境や頻度などによってそのタイミングは大きく変わるため目安は設けておりませんが、避けることはできません。ゴムについても表面に白い粉が吹いたように見えたり、プラスチックでは割れるような劣化も起こりえます。そのメカニズムは例えば「プラスチック 劣化 原因」のようなキーワードでネット検索すれば詳しく知ることができます。イヤホンマイク類のケーブルは汗で侵されて硬化、ひび割れしやすいものです。汗で濡れたときは、すぐにハンカチなどで水分を拭き取るよう心掛けると長持ちします。保管は風通しが良い、日光や電灯の光が直接当たらない場所が最適です。ご購入時に保証書が付かないアクセサリー類では、購入後すぐの初期不良で無い限り、スポンジ、ミミカケなどのプラスチック、イヤピースなどのゴム、マイクケーブルといったアクセサリーの部品で劣化が起こった場合、交換が可能な物は有償での販売とさせて頂いておりますのでご理解ください。

【特小】DJ-P30D/P35Dもリピーター対応と有りますが、既存のアナログリピーターで使えるんですか?

  • 残念ながらアナログ中継器はお使い頂けません。

    デジタルデータを含んだ信号を中継するために専用の中継器DJ-P30Rが必要になります。逆にDJ-P30Rではアナログの中継をする事はできません。

【サービス】証明書類、仕様書は発行してもらえるのですか?

  • 落雷や災害などで保険請求するための証明書類についてはこちらをご参照ください。

    電子事業部ページでご紹介している一般向け製品(無線機、電源機器とアクセサリー全般)については、事前に個別の契約が無い限り、納入仕様書のような書類は原則としてお出しできず、同梱の保証書に記載の内容以上の保証や修理、修理期間中の代替え機の貸与なども一切できませんので予めご理解ください。また電源機器は、工業用ではないので校正点検や証明書を発行することはできません。

    特殊な技術書類や納入仕様書、海外に持ち出す際の非該当証明書に関する件は、必ず製品のご購入前に支店、営業所にご相談ください。特殊書類はご依頼に応じて一定の条件のもとに発行する場合がございますが、いくらご購入頂いた後であっても、書類発行の可否は弊社の判断に基づくものとし、個人、法人の如何を問わずご要望に添いかねる場合がございますので予めご了承ください。 また、発行までには数日から2週間程度掛かる場合もございます。弊社が書類の発行をお断りしたり、至急のご希望に添えない場合の逸失利益の補償は致しかねますので、予めご了承ください。

【電源機器】安定化電源を2台、直列につないで24Vにすることはできますか?並列で容量を倍にすることはできますか?

  • DMシリーズ電源は直列化、並列化に対応するものではありません。無線雑誌やネット上に改造方法などが出ているのを目にしたことがありますが、大きな電流が流れることから誤った工作をすると感電や火災などの事故につながるため、自己責任といえども弊社では一切ご案内は致して居りません。

【DCR】デジ簡トランシーバーの登録について、言葉の意味や具体的な方法などがどうも良く分かりません…

  • 良くあるご質問と回答をまとめました。ご参考になれば幸いです。

    Q1:登録申請代行はしてもらえるの?
    A1:無線機メーカーではそのようなサービスは提供して居りません。販売店に直接お尋ねください。とはいえ、アマチュア局や簡易業務無線の免許局の申請に比べたら遙かに簡単です。自分の住所や無線機の製造番号など簡単な事と、決まり文句の定型文を書いて、印紙を貼って郵送するだけですから面倒がらずにやってみてください。説明書を含むので用紙が沢山入っていて面倒に見えますが、見た目よりずっと簡単ですからきっとご自分で出来てしまうと思います。

    Q2:包括申請って何?個別申請との違いは?
    A2:「同一申請者の名義で複数の無線機を使う」=会社で使う、町内会で使う…それが○*市役所でも、○X大学でも、△□山岳会でも同じですが、これは【包括】で登録申請します。社長や町内会長、クラブ会長のような名義で登録申請をすれば、その法人や団体に所属する人たちは無線機が使えます。

    逆に「猟友会で使う、他のメンバーも自分の無線機をそれぞれ持っているから自分の”1台だけを”買って登録する」ような時だけ【個別登録】します。但し、このような個人用でも「今回はハンディだけ買ったが来年あたり車に積むのも要るかなぁ…複数の無線機を使うかも…」ということなら、予め包括で登録しておいたほうが2台目の時の手間と手数料にメリットが出ます。「予定は未定」でも包括で申請できますから心配はありません。

    Q3:複数のデジタルトランシーバーを既に買いました。まず何をするの?【ご注意:包括申請の手順についてのご説明です。】
    A3:
    ①無線局包括登録申請書(申請書と添付書類の2枚)と封筒2枚、印紙2,900円を用意します。封筒は書類を総合通信局に送るのと、自分の住所を書いて切手を貼った登録状返信用です。申請書をこちらの見本のように書いて、返信封筒と一緒にお住まいのエリアの総合通信局宛てに送ります。「無線通信部御中 DCR新設(ケースによっては変更、廃局…)」と宛名書きしておくと良いようです。

    ②ミスが無ければ2週間ほどで登録状が送られてきます。その時点で無線機は使って良くなります。但しそれから15日以内に、登録状の番号や無線機の製造番号などを記載する「開設届」を、このリンクを参考に書いて投函してください。以降、その登録状の有効期間中に無線機を買い足した時は、使い始めた日から15日以内に開設届を郵送するだけです。登録状を申請する必要はありません。このとき、本社は東京、実際に使うのは富山工場、と言うときは関東総合通信局に登録申請、北陸総合通信局に開設届を出します。何もしなければ登録状に記載通りの住所宛に電波利用料の納入告知書(請求書)が送られてきますが、工場の経費で支払いたいときや部署名等の併記を希望されるときは「納入告知先申出書」に富山の宛先を書いて同封します。但し納入告知書の送付先は、一つの登録状について一カ所のみで、「5台は富山、3台は東京で払いたい」、はできません。

    Q4:登録状が来るのを待って居られません、使っていいでしょ?
    A4:絶対におやめください。厳しい罰則が付く違反になります。デジ簡無線の信号には背番号のようなCSM=コールサインメモリー符号が乗っており、その局が正しく登録されているかどうか、判別できるようになっています。

    Q5:費用は?
    A5:
    ・イニシャルコスト
    *登録申請時の印紙代が個別で2,300円、包括で2,900円
    *切手代

    ・ランニングコスト
    *年間の電波利用料は定期的に見直されますので、最新の額は総務省Webサイトでご確認ください。
    登録状または納入告知先申出書の住所に「納入告知書」が送られてきます。支払い方法は複数あり、法人でも個人でも払いやすいように考慮されています。
    *登録状は5年で失効します。更新時は改めて個別1,450円、包括1,850円の印紙代が掛かります。
    総務省の電子申請システムを使うと申請や再申請費用は全て数百円の単位でお安く上がりますが、その使い方や申請の手順などでご不明な点は総務省に直接お尋ねください。無線機メーカーには電波行政書類の書き方指導をする権限はありません。なお、この印紙代も改定されることがあります。最新の情報は総務省のWebサイトや問い合わせ窓口でお確かめください。

    Q6:結婚して名前や住所が変わった、無線機を売って使わなくなった、人に貸したい…こんな届け出はどうすれば良いの?
    A6:登録局申請に関して、総務省総合通信局のサイトに各種申請書のサンプルや書き方見本もあり、これらを使うと便利です。各地の総合通信局に同様のページがありますが、例として関東総通のものをここにリンクします。

    Q7:2023年にDCRのチャンネルが増えたけど、手続きは必要?
    ・免許局は機器をお求めの販社販売店にご相談ください。
    ・登録局は従来の30ch機を使い続けるか、初めから82ch機だけで登録申請する場合を除いて、何らかの手続きが必要です。
    例:
    ・既得の30ch機の登録状で82ch機を併用:登録状の周波数の変更届と82ch機の開設届
    ・既得の30ch機を他社に譲渡、82ch機に全数機種変更:30ch機の廃止届と82ch機の新規登録
    等です。詳しくはこのHPのダウンロード>登録局の登録申請について、でご案内しています。


     

【ハム】デジタル音声通信対応の無線機でアマチュア無線局免許を申請するにはどうしたら良いのですか?

  • 2004年1月以降、電波形式F1Eに属する弊社10F1E/20F1Eモードのデジタル音声通信は煩雑な特別申請無しで許可になっています。EJ-40U/43U/47Uを対応無線機に追加してアマチュア無線局免許を申請する場合は以下のような流れとなります。 ダウンロードに、いずれの場合も添付が必要な送信機系統図を掲載しておりますのでご参照ください。

    ・開局申請に対応無線機をお使いになる場合:無線局開局申請用紙の"保証認定"の流れに従ってください。対応機種はアナログ状態では技術基準適合機種ですが、ユニットを装着してF1Eを申請する場合、部分改造されたと見なされるため"技適機種の一部改造"扱いとなり保証認定が必要です。

    ・今受けている無線局免許に対応無線機を新規追加される場合:変更申請用紙の説明書にある"変更保証認定"の"増設"に従って下さい。

    ・既に免許を受けている対応無線機にデジタル音声モデムを装着される場合:20W以下の対応機種で既にF1Eモード以外の免許を受けて居られる方は地方電気通信監理局への届出のみで処理されます。変更申請用紙の説明にある"直接 地方電気通信監理局へ提出する変更手続き"の「20W以下の無線機に付加装置を取り付ける、一部変更する」をご参照下さい。20Wを超える無線局は"変更保証認定"の"一部分改造"に従って下さい。電波形式はいずれもアナログFMとデジタル音声FMだけですとグループコードは4VFとなりますが、外付装置を接続するなど別のモードも使用できるようにする場合は各申請用紙の"付属装置"の記入例を参考に記載を行った上で、それらの電波形式が対応するグループコードを記入して下さい。

    これらユニットは無線機内部の回路に直接接続するので"部分改造"扱いとなります。外付けTNCをつなぐなどの"外部付属装置"の追加では有りませんのでご注意ください。

    各種申請用紙はこちらの日本アマチュア無線連盟のダウンロードリンクを参照すると便利です。

    アマチュア無線局の保証認定申請に関する情報はJARD保証事業センターTSS株式会社のWebサイトをご覧下さい。

【購入前】IPX7やIPX4、IP67やIP54などボディの防塵防水グレードとはどのようなものですか? グレードの記載がない無線機も水濡れは大丈夫ですか?

  • これらの表示がある弊社製品は、弊社で相当する規格に適合することを確認しており、指定のアクセサリーを使い、防水キャップ類を正しく閉めるなど説明書に明示する指示を守っていただければ一定の外郭保護性能を発揮します。

    IPX7は「室温の静水の真水 水深1mに製品をゆっくり水没させて静止状態で30分放置しても中に水が入らない」耐浸性を確かめています。

    IPX8は「室温の静水の真水にIPX7よりも厳しい条件で水没させ、浸水しないことを確認」する防水で、特に水深や時間に規格はありません。このため、メーカーが製品の用途や構造に合わせて独自にレベルを設定します。弊社ではハンディ無線機のレベルを1.5m/30分の水没としました。もちろんダイバーウオッチのような水中で使う製品の防水性能とは異なりますのでご注意ください。V/UHF帯の電波は水中では伝搬しません。

    IPX6は既定の条件の激しい水流をホースで全方向から掛けても悪影響を受けない耐水、IPX5はそれより弱い水をホースで掛ける耐噴流です。

    IPX4は「全方向からの真水の飛沫を浴びても内部に水が入らないか、入っても当面実用上問題無く使えること」を検証するため、毎分10リットルの水を全方向から最低5分間散水して耐飛沫性を確認しています。水に濡れた手でつかんだり水ハネが無線機表面に飛び散ったりした程度ではすぐに故障しない事を想定したグレードです。

    IP6Xは「非常に細かい埃が有る環境でも使える耐塵性能」を検証するために75ミクロン以下の乾燥した試験用粉塵(ベビーパウダーの粉です)を1立方メートル当たり2kgの濃度で浮遊させた試験器内に8時間放置して、製品内部に一切粉塵が入っていないことを確認します。

    IP5Xは、同等の環境でテストして「完全な防塵ではないが、異物が入っても所定の動作と安全性が保て、直ちに故障しない」ことを確かめています。

    保護等級の表示は、製品の発売後に試験機関で実験して合格を確認することがあるため、本サイトと製品の説明書やカタログの表記が異なる場合があります。このWebサイトで謳っているものについては、特に注意書きが無い限り、製造ロットに関係なく変更後の性能を備えています。

    また外郭保護ではありませんが、弊社の業務用無線機はアメリカ軍への製品納入規格MIL810F相当の振動(試験用の振動器で長時間激しく製品を振り、故障が無いことを確かめる)と衝撃(試験器で急ブレーキ、急加速のような加速度重力を繰り返し与えて故障が無いことを確かめる)の試験をして信頼性を確かめています。

    これらの規格は特殊環境での使用については一切テストされておりません。金属性、油性、酸や塩分・化学物質を含む等、特殊な液体や粉塵の場合、製品に使われている素材や部品に付着して劣化や故障の原因になることがありますが、これらは保証の対象外ですのでご了承ください。特に工場では非常に細かい粉塵がスピーカーの強力なマグネットに吸着されて蓄積、音質劣化の原因になることがあります。このような環境では無線機本体をナイロン袋やポーチで保護したり、イヤホンマイクをお使いになることをお勧めします。また、取り外しができる乾電池ケースのような製品は、新品の製造時に外郭保護等級の試験をしても、電池を出し入れしているうちに微細な埃や傷などが防水パッキンにつくなどして浸水の原因になりますのでご注意ください。このような不具合は保証の対象外とさせていただいております。

    保護等級にかかわらず、汚れたり濡れたりしたときはブラシなどでほこりを払い、OA機器用のウエットクリーナーなどで汚れを落としてから(水分を沢山含んでいるティッシュは絞ってからお使いください)、乾いた布で拭いて乾燥させるなどのメンテナンスを心がけていただくと、長く正常な状態でお使いになれます。このとき、溶剤入りのスプレー式汚れ落としは絶対にお使いにならないでください。細かい溶剤の霧がスプレーの風圧で内部に浸透して部品の腐食、故障を起こします。

    スマートフォンではIP67,68製品の中に「水洗いの仕方」を説明書に掲載しているものがありますが、弊社の製品はアンテナやバッテリーのような使用者が取り外せる可動部からの浸水や、試験規格以上の水圧がかかる可能性がある「丸洗い」は誤使用として製品保証の対象外とさせていただいております。

    保護加工に使われているゴムやシールド素材などは、経年劣化のため変質し、機能が失われます。弊社では、外郭保護性能についても本体の保証期間と同じとさせて頂いております。 外郭保護性能が重要である場合は、定期的に弊社の有償点検をお受けください。

    弊社ではWebサイト、カタログ、説明書などで「防浸」「防沫」「耐塵」という言葉が直感的に理解しにくいことから、防水、防塵などと言い換えていることがありますのでご了承ください。

    保護等級表示の無い製品は、外郭保護性能試験を行っていない物です。例えば最低限のゴムパッキンなどを使って、少し濡れた手でさわる程度では故障しにくいように設計することがほとんどですが、グレードの低い防水規格を保証するとかえって誤解を受けるため、敢えて試験はしておりません。しぶきが掛かったり雨や雪に濡れたりするような場所で無線機をむき出しでお使いになるためには、環境に合わせた外郭保護性能を有する製品をお使いください。

    保護の有無に関わらず、オプションのソフトケースを使用されると汚れや水分、埃や塵との接触を大幅に防ぐことができ、落下の衝撃からも守れる場合が多いので無線機の保護に大変役立ちます。メンテナンスに掛かるコストが低減できる実用的なアクセサリーですから、是非積極的にお使いください。

【サービス】修理用部品を注文したいのですが?マイクのスポンジやベルトクリップはどこで買えるの?

  • ※ご注意:特定小電力無線、簡易無線、デジタル小電力コミュニティ無線、データモジュールなど資格不要の無線機器は電波法上の理由から、分解しないで交換できるもの(例:本体から外れるタイプの電池フタやツマミなど)を除き、販売できません。そのような部品の交換は、弊社サービスセンターが修理として対応させていただきますので予めご了承ください。

    アマチュア無線機、電源、受信機、アクセサリー関連部品は基本的に販売が可能ですが、在庫が少ないものは弊社の修理サービス用に取り置くため、販売をお断りすることがあります。また、購入した部品を使っての修理は全て自己責任で、弊社がサポートすることはできません。詳しくはこちらをお読みください。

    ご購入については、お近くの無線機販売店にご相談ください。販売店が無い場合は弊社電子事業部の直販サイト「アルインコ インカムショップ」のご利用をお勧めします。特小無線機を含むベルトクリップ、イヤホンマイクのスポンジや耳ゴムなどのスペアを販売しています。また、販売が可能な修理用補修部品の特別注文も承っています。

    【アルインコインカムショップの部品特別注文に関するご注意】

    1:イヤホンマイクのアクセサリーやベルトクリップはカード、コンビニ払い他各種のお支払方法がお選び頂けますが、特注される部品に関しては銀行振り込みと代引きの2つからしかお選びいただけません。銀行振り込みの場合は振込手数料はお客様のご負担となります。
    2:弊社の責に掛かる明らかな部品不良や誤出荷を除き、一度ご注文頂いた特注部品は理由の如何に関わらず返品や交換はお受けできません。
    3:特注部品の最低売価は110円(税込)です。定価55円のツマミ1個でも110円をご請求します。
    4:例えばDJ-PA20の電池フタのようにカラーバリエーションがある、アマチュア無線機の電気部品は20W機と50W機では違うものが使われている、などの理由で機種名が正確でないとすぐにお返事ができない場合や誤解が生じることがあります。必ずDJ-PA20B(又はPA20の黒)、DR-735D(又は735の20Wタイプ)のようにご連絡ください。部品に関してご不明な点があれば、後述のサービスセンターに、事前にご相談ください。
    5:電子メールでの連絡になるため、メールアドレスの書き間違い、セキュリティシステムによるフィルターなどからお互いに連絡が取れなくなることがあります。お送りいただいたメールに対する返事が営業日2日程度経過しても返事が無い場合は、インカムショップのお問い合わせ電話にご連絡ください。


    【ご注文方法】
    インカムショップの「補修用スペアパーツ商品一覧」から、お探しのスペアパーツを選択してください。個別のご注文ページに移ります。

    アルインコのアマチュア無線機、受信機、電源の部品など、一覧に無いパーツをご希望の場合は同じページの上部にある[補修用スペアパーツ発注専用フォーム]から、お探しの部品名と個数をご連絡ください。折り返し、担当者から在庫の有無(又は販売の可否)、販売価格と注文の流れをご連絡します。インカムショップの注文ページへの入力は不要です。受注確定後、入金確認時と部品発送時にご案内のEメールをお送りします。

    【部品に関するサポート】
    「機種名が分からない、この部品は何と呼べばいいの?メールでは説明しにくい!」というときは、ご注文の前にアルインコ電子サービスセンターのフリーダイヤルにご相談ください。但し、サービスセンターでは直接部品の注文を承ることはできません。
    アルインコ株式会社電子事業部サービスセンター:フリーダイヤル 0120-464-007
    AM10:00~PM17:00(12:00~13:00、土・日・祝日を除く)

    【販売価格】
    部品代実費、発送手数料(全国一律/ゆうパケットで送れるものは400円、大きいものはヤマト宅配便1,000円,代引きを指定された場合はヤマト着払い便1,200円)、及びそれらの合計に対する消費税です。

    【梱包】
    環境と資源に配慮し、特注部品の梱包箱にはリサイクルしたものを使うことがあります。予めご了承ください。

【修理】輸出モデルの修理は国内でしてもらえるのですか?国内で買って海外に持ち出した無線機を壊してしまいましたが、どこで修理してもらえば良いの?

  • 輸出モデルに関するサポートは、必ず事前に弊社サービスセンター(以下、SC)まで、お電話又はお問い合わせフォームからご相談ください。

    【輸出モデルの国内での修理】
    ・国内で同じ機種名の製品(例:DJ-G7,DX-SR9)が販売されているものは、下記の条件の範囲で修理サービスをご提供できる場合があります。(但しこちらにリストされている旧製品は除きます。)
    但しDM-330のように機種名が同じでも、規制の違いなどから筐体サイズや内部回路が異なる製品も有ります。これらは次項でご説明するような理由から、サポートできない場合もあります。

    ・全ての製品をサポート対象にするものではありません。輸出専用製品は設計、製造、技適認証、流通、販売、アフターサービス体制が国内向け製品とは異なるものがほとんどです。そのような製品は国内でのサポートに一切配慮されていないため、SCでは修理、スペア部品販売、操作方法を含む問い合わせ、各種ソフトウエアの更新等に対して完全なサポートはご提供できず、修理自体も原則お断りしています。

    ・時間が余計に掛かることがあります。
    海外向け製品の部品はSCに常備していない物が多く、サポート対象であっても部品手配に時間が掛かる場合があります。

    ・改造や修理の形跡がある物はサポートの対象外です。
    弊社の認める技術員以外の手が入った物は「誰が何をしたか」が不明なため、仮に復旧できたとしてもそれ以降の劣化や再故障に対する保証ができません。このため修理のご依頼はお断りしています。

    ・製品の新旧にかかわらず、全て有償です。
    海外販売代理店の保証書が添付されていても、全て有償扱いとなります。尚、輸出モデルには国内で有効な保証書は同梱されていません。

    ・国内で不法に使われているとおぼしき製品の修理はお断りしています。
    シリアル銘板が剥がされているなど不審な点があるものは、弊社の規定に従い修理受付をお断りしています。

    ・仕様変更のご依頼は、有償といえどもお断りしています。
    「アメリカ向けモデルを日本で合法的に使える仕様に変更してほしい」と言うようなご依頼は技適など法的な問題に関わる事、パワーデバイス、CPUなど高価な基幹部品の変更が伴い経済的では無い事、何よりもメーカーのサービスセンターとして「改造」は、HF100W機の3アマ対応改造証明サービスなど特殊な例を除いて、行わない大前提があるためです。

    【国内モデルの海外での修理】
    国内仕様の製品を海外に持ち出して壊した場合、現地に弊社製品の輸入代理店(販売店レベルではなく)直営のサービスセンターがあれば、弊社の担当者が現地の修理テクニシャンと連絡を取り合い、部品供給やアドバイスをして解決できるような場合があります。但し保証期間内の製品であっても、国内の保証書は海外では無効のため、現地のサービスセンターが請求する有償での対応になります。

    弊社が認めるSCが無いところでは、法的・技術的・物流的に問題があり、部品の直接販売を含むアフターサービスは困難です。基本的には海外で壊れた持ち出し品は国内でしか直せない、とお考えください。但しDJ-G7やDX-R8のような、同等品が国内外で販売されているアマチュア無線機・受信機修理用の電気・機構部品は、USAの輸入代理店がクレジットカード支払いにて米国外にも発送できる場合がありますのでこちらから直接ご相談ください。部品の特定はサービスマニュアルが参考になります。

【無線機全般】付属品の充電スタンドや充電アダプターで送受信はできますか?

  • 基本的にできません。

    *特定小電力無線機は、送信出力が低いため電流消費も少ないので、充電アダプター兼用で運用も可能なEDC-122のようなアクセサリーもありますが、アマチュア無線機、業務用無線機などハイパワー機では、送信出力が大きくなるため電流消費も多く、アダプターでは必要な電流量が取り出せないので使えません。安定化電源をお使いください。

    *「受信機や、ハイパワー機の受信だけなら電流が少ないから、充電アダプターを利用しても良いですか?」とお尋ねを頂くことが非常に多いのですが、特に説明書に明記してある機種を除き、このような使い方はお控え頂くようお勧めしております。昨今のACアダプターはスイッチング方式が多く、ノイズを受信することがあります。デジタル簡易無線機は聴感上ノイズが聞こえませんが、悪影響は受けています。
    また受信機の付属充電アダプターには、受信機の最大消費電流以下の電流しか取り出せないアダプターが付属している機種もあります。

    運用のために外部電源端子を使うときは、電池を抜いた空の乾電池パックを装着しておくと無線機側の充電端子の保護になります。

    「充電スタンドを無線機スタンド代わりに使って、無線機を立てて使いたい」場合は、アダプターを抜いて、通電しない状態でお使いください。

    特に説明書に明記されていない限り、充電スタンドや充電専用アダプターを運用に使って起きた不具合は、保証の対象外となりますのでご注意ください。

【特小】デジタル特定小電力トランシーバーの電波形式は何ですか?

  • 音声圧縮型GMSK変調を採用しており、弊社のアマチュア無線機用に開発したデジタル音声モードに近似のものです。電波型式はF1Eとなります。