【特小】同じチャンネルに合わせているのに交信できません。どうして?

  • いくつかの理由が考えられます。

    ※9CH機と11CH機、或いはデジタル方式の無線機を混合してお使いでは有りませんか?例えば9CHタイプのCH.1は422.200MHz、11CHタイプのCH.1は422.050MHzと、総務省より割り当てられている周波数が異なるため交信できません。これは以前レジャー用(9CHシステム)とビジネス用(11CHシステム)が用途別に割り当てられていた名残で、現在は用途に関係なくこれら20CHを自由に使えるようになったため、20CH全てを実装するタイプの無線機も発売されています。  
    DJ-PA20やP20など20ch機とDJ-P80やP90のようなチャンネル数の少ない無線機で通話したい場合は、機種により9ch=レジャーチャンネル、11ch=ビジネスチャンネルの切り替えが必要になるものがありますので、説明書をお読みください。

    ※DJ-P30DやP35Dのデジタルモードは電波の型式自体が従来のアナログ機と異なるため、正しくチャンネルを合わせても通話することができません。

    ※グループモードがONになって居ませんか?不要な通信の声をカットし、仲間の声だけスピーカーから聞こえるようにするこの機能をONにしていると、チャンネル番号の他にグループモードの番号も合わせておかないと、せっかく受信した電波もスピーカーから音声として出力されません。 デジタルのDJ-P30D/P35Dの場合は50万通りのデジタルコードを合わせないと通話できません。

    ※モガモガした声が聞こえる場合は、スクランブル(秘話)機能が働いています。説明書をお読みの上、設定を解除してください。

【特小】レジャーチャンネルとビジネスチャンネルってどう違うんですか?どちらのほうが遠くまで通話できますか?ビジネスチャンネルで仕事以外の連絡をしてはいけないの?

  • 何も違いはなく、通話距離は変わりません。通信内容にも制限はありません。特小無線が初めて許可になったときは9chだけで、後に11chが追加されたのですが、その時にこのような使い分けが推奨されレジャー9ch専用、ビジネス11ch専用の無線機が存在していたため、弊社では今でもこのように呼んでいます。現在では中継も含めて47ch、空いたチャンネルを自由に選んで使うことができます。

【特小】他社の特小無線機と通話できますか?アルインコの違う機種間で混用できるの?

  • 交互通話ができる20ch仕様または47ch仕様の特小無線機は、いずれのメーカーの9ch・11ch・20ch仕様の特小無線機と、共通するグループコードも使って交互通話ができます。但しメーカーによってチャンネルの表示方法が違うため他社の1chと弊社の1chを合わせても通話できないことがあります。「特小トランシーバー チャンネル」でネット検索すれば無線機販売店が掲載する各社の表示方法の互換リストが多数ヒットするので参考にしてください。弊社の一部機種では他社製の番号表示方法にセットモードで変更できるものもあります。

    但し機種固有の機能、例えば通話圏内表示のようなものは、同等の機能を両方が搭載していても、確認用に使う技術がメーカーによって違うといった理由で、お使いになれないことがほとんどです。同様に同時通話や中継器の場合も操作や動作ロジックの部分でメーカー固有のノウハウが多用されるため、たとえチャンネルやグループコードが同じでも設定や通話ができるのはまれです。同時通話や中継システムをお使いの時は、必ず同じメーカーの対応機種で揃えてお使いください。

    弊社製の特小無線機は、同じ通話モード(交互通話、同時通話、中継通話…)の機種間であれば、共通するチャンネルと機能全てを使って通話できます。但し新旧の機種を混用するとグループトーク機能が使えない、秘話の声がスッキリ聞こえない、音が悪くなった…等の相性問題が起きることがあります。グループトークの場合はグループ番号を検知する精度が新機種では非常にシビアなため、旧機種の少し甘めのトーンを誤認しているのが理由です。これが比較的起きにくい2~38番の間で別の番号に変えてお試しください。秘話の場合は新機種に秘話設定の値が変えられるようになっているものがあり、旧機種の固定の値と合わないのが理由です。新機種側の設定を初期値に戻してみてください。コンパンダ―機能を搭載しない機種が混在するならすべての機種でコンパンダ―機能をオフにしてください。混じるとかえって音が悪くなることがあります。

    シンプルな交互通話モードでお使いなら、一度オールリセットして、チャンネルとグループ番号を合わせなおすほうが相性問題は早く解決できることがあります。まず新旧1台ずつをリセットして設定、問題なく通話ができることを確認してから残りをリセット・再設定してください。

【特小】同時通話モードでは、複数のユーザーが一緒に話せるの? 複数同時通話ができる無線機はありますか?

  • 携帯電話と同じく同時通話モードで一度に通話できるのは2名です。ただ、電話と大きく異なる無線のメリットは電波の受信できる場所に居る全てのユーザーはこの通話を聞ける、ということです。  

    しかし携帯電話と同じように1対1でしか話せない、通話に割り込めない等の特徴があるため、ユーザーの数が多くなるほど交互通話のほうがテキパキした通話ができます。これだけ携帯電話が一般に普及した今日でも、業務無線では交互通話が主流を占めている理由はここにあります。

    強制同時通話(PTT同時通話)モードなら呼び出しベル音の代わりに音声で「Aさん、聞こえる?」のように通話したい相手を呼び出してから同時通話が行えます。両者が送信状態になっている間は同時通話ができ、テキパキした短い連絡がしたいときは交互通話の様に使うこともできる便利なモードです。(DJ-R20Dの強制通話モード操作方法はこちらをご覧ください/pdf 28KB)

    3名であれば、特小無線機で業界初、3名同時通話を実現したDJ-P300がお使い頂けます。また使用者の位置関係に制限がありますが、コントローラー(親機)無しで4人同時通話ができるのがヘルメット装着型のDJ-PHM20です。もちろん交互、交互中継、2名・3名同時通話にも対応します。

    クレーン作業などで、近距離で複数名がリアルタイムにつながって、割り込みができる同時通話システムをお探しの場合はMシステムをご覧ください。但しMシステムは特小無線とは異なるカテゴリーで(作業連絡用無線)、通話ができるエリアは特小よりもさらに狭くなるうえ、子機のほかにコントローラーの設置が必要で、価格的にも特小無線より高価ですから、どのような環境でもお使い頂けるものではありません。

【特小】特定小電力無線機を病院内で使いたいのですが?介護センターや医療機器を付けている入居者が居る老人ホーム等にも導入できますか?

  • はい、総合病院からクリニックまで、多くの医療・介護施設内のあらゆる場所で中継器を含むシステムを多数お使い頂いておりますのでご安心ください。法律上も問題はありません。

    但し、精密な医療電子機器や、ペースメーカー・補聴器などの医療機器を使用されている方のごく至近距離(30cm程度)で送信される可能性があるときは、念のため事前にテストをされる事をお勧め致します。

    又、患者さんや医療スタッフなど周りに誤解される可能性が高いので、医療関連施設やその近所で特小無線機を使う必要がある場合には、事前に管理者に許可を得ることをお勧めします。

    電波を利用する機器の医療施設内での使用については、こちらに参考文献がございます。

    尚、アマチュア無線機や申請して使うタイプの業務無線機は病院の他、無線機の使用に制限が有る場所では絶対に使用しないでください。特小無線機より遙かに出力が高いので、それらの場所で使用されている電子機器や医療機器に重大な妨害を与える恐れがあります。

【特小】通話中両手を使って作業します。ハンズフリーにはどの機種が対応しているの?

  • VOX機能を内蔵している機種なら「話すと送信、黙ると受信」ができます。ボタン操作が無いのでハンズフリーになります。但し、どの位の声量で送信を開始するかを決めるマイクゲインは無線機側で調整できますが、環境音が大きな工事現場やカラオケボックスなどではゲインの調整が追いつかず誤動作してお使いになれない場合があります。VOXが無くても、無線機側のセットモードで「PTTホールド機能」を有効にして、一度送信ボタンを押すと送信、もういちど押すと受信に戻るようにしておくと便利に使えます。

    同時通話は携帯電話と同じですから通話が始まればハンズフリーになり、同時通話無線機に対応する全ての現行アクセサリーのイヤホンマイク、ヘッドセットがハンズフリー通話に使えます。スピーカーマイクは原理上、同時通話ではお使いになれません。弊社ではこの判別がしやすいように、同時通話対応のマイク関連アクセサリーにはEME-21A(AB=ブラック仕様)、EME-41Aのように品番に「A」をつけています。

【特小】DJ-PA20/PB20/CH202など20ch機で使える中継器を教えてください。DJ-P9/P11/CH9/CH11など9ch機や11ch機は中継で使えますか?

  • 残念ながらこれらの機種は中継通信に対応していません。

    *中継通信には、中継に対応するタイプのトランシーバーが必要です。中継チャンネルは、見た目は普通の通話と同じCH29のように表示されますが、実際は送信と受信の周波数を切り替えて通信するペアチャンネルになっています。これら中継チャンネルが搭載されていない9ch/11ch/20ch専用機は、原理的に中継通話ができません。

    *弊社のカタログやウエブでも、中継対応の有無は明記してあります。価格的にも大きな違いは有りませんから、将来の通話エリアの拡張などが考えられる場合は中継対応の物を予め導入しておかれることをお勧めします。

    *これら中継対応機種はすべてがDJ-R100DやR200Dのように「中継器にもなれる」機能を持っているわけではありません。DJ-R20D,R100DとR200D以外は「中継器の子機として使えるトランシーバー」という意味ですので、お間違いのないようにお願いします。

【特小】免許の要らない特定小電力無線機、海外でも免許無しで使えるの? 海外のライセンスフリー無線機は日本で使えるの?

  • 使えません。

    海外でもUHF周波数に免許不要の無線サービスを許可している国や地域は有りますが、それぞれで周波数や送信出力等の規格が異なるため、無許可ではご使用にならないでください。特定小電力無線で使用している周波数帯は、地域によっては重要な無線に割り当てられている可能性も有ります。

    欧州やその影響力が強い地域ではPMRやSRD(LPD)、米国ではFRSやGMRSと呼ばれる無線が無免許又は簡単な届出だけで運用でき、無線機を扱うお店だけでなく電化製品量販店、百貨店やアウトドアグッズ店などで販売されています。クオリティはともかく安価なものもありますので、海外ではこれらを利用するほうが安心です。

    逆のケースで日本に輸入されたこれら海外規格のライセンスフリー無線機をネット販売などで見かけることがありますが、日本国内での使用は違法ですので十分にご注意下さい。懲役一年以下または100万円以下の罰金と厳しい罰則がつきます。日本で正しく使える無線機には技適マークがついています。

【特小】新しいトランシーバーと古いトランシーバーを組み合わせるとグループ機能がうまく働きません。故障ですか?

  • 相性問題です。グループ機能に使われる信号の読み取り精度の差から来ている現象です。

    グループ機能は、耳に聞こえるか聞こえないかの低い連続トーン信号を音声信号に乗せて送信、受信側でそのトーンの周波数を判定して、スケルチを開く(声が聞こえる)かどうか判断するものです。

    DJ-P221,CH201,R200Dシリーズ以降の弊社製特小無線機のグループ信号の読み取り精度は、採用する関連部品のスペックからくる理由で「過ぎる」くらい正確になっています。このためそれ以前の世代のトランシーバーのように、番号によっては隣接するトーン番号でもスケルチが開くような「甘さ」が無くなった分、「正確なトーン」でないとスケルチを開いてくれません。加えて古いトランシーバーは長くお使いいただいている間に微妙な周波数ズレを起こしている可能性があり、それがグループ信号の精度に余計に影響を与えていることも考えられます。

    但し、グループ番号を高く設定すると、この相性問題はほぼ回避できるようです。10~36番辺りのグループ番号は相性問題が起きにくいので、お試しください。

【特小】短いアンテナでは通話エリアが狭くて思うように通話できませんでした。 修理で長いものに変えてもらえませんか?

  • 残念ながらできません。

    これは法律の問題上お断りしています。特定小電力無線機は全て、無線機の裏にステッカーの表示があるように総務省の規定する認証(技術基準適合)を受けています。その仕様を許可なく変更することはメーカーであっても許されていません。このような技適から外れる無線機を使用することも明確に電波法に違反して不法無線局の開局として罰せられます。

    従い、アンテナに限らず技適を外れることになる無線機の「改造」は製造者といえどもお受けすることができず、壊れたものを元のスペックに戻す「修理」のみ承っておりますのでご了承下さい。

    多くの場合、通話距離を重視するので基本的にアンテナは長いものをお勧めしますが、サービス業や現場作業などでアンテナが邪魔になるのは困るがそこそこ距離も必要と言う場合、ショートアンテナの子機に中継器を組み合わせるシステムをお勧めします。これですと、ロングアンテナと同等以上のカバーエリアを持つシステムが簡単に構築できます。

    また、無線は「通話距離が全て」とお思いの方が多いのですが、例えば小規模店舗、クリニック、ヘアサロンなど通話距離が限定的な場合は迷わずショートアンテナをお勧めします。遠くに飛ばないから他人に通話を聞かれることが少ない、混信が起こりにくい(遠くの電波を受信しにくい)、携帯性に優れ装着感が良い、無線機が目立たない、など色々とメリットも多いからです。

【特小】特定小電力トランシーバーに表示の価格はペアの価格ですか?どうしてペア売りしないの?

  • お子様向けのおもちゃのトランシーバーは大抵ペアで販売されているので、しばしばお問い合わせがあります。業務連絡で使うとき、ユーザーグループのメンバーが奇数とか、買い増しが行われることが多いため、ペア売りだと逆に無駄が出てしまうからです。特小に限らず本格的な無線機は通常1台ごとに販売されています。
     

【特小】中継器(リピーター)って何ですか?

  • 受信した電波を文字通り「中継」し、より遠くまで通信距離を伸ばしたり、通話できないエリアを解消したりするための機器です。 中継通信では、見た目では分かりませんが送信用と受信用に2つの専用チャンネルを別に使って通信しているため、無線機はこれができる「中継器対応」機能のついたモデルをお選び頂く必要があります。連結中継や同時通話中継などは、それらの機能に対応した無線機でシステムを構築する必要があります。

    中継器には屋内設置用と、雨風にさらされても大丈夫な屋外設置用があります。取り付けは屋内用であれば壁に掛けてACアダプターをコンセントに接続するだけ、設定も現行品はトランシーバーをリモコン代わりにして無線でできるものが増えています。またDJ-R200DLのようにレピーターモードを搭載、設定を切り替えることで簡易的に中継器になるものは、必要な時だけ仮設して使えるので便利です。

    広がる通話エリアは設置する高さ、建物内部なら建物の構造などに大きく影響されて、定量的にはいえませんが、トランシーバーが3台あれば広がる通話エリアを大まかに調べる方法をこのFAQでご説明しています。交互通話中継なら、電波が届く範囲に居るユーザーであれば何人でも通話することができます。

【特小】同時通話モードでの中継はできるんですか?

  • 2者間同時通話であれば可能です。

    【2者間同時通話機の場合】
    DJ-R100DLを2台と接続ケーブルADUA78、又はDJ-R200DL2台と接続ケーブルADUA-97で1台の同時通話中継器を作ることができます。R100DやR200Dの説明書にある「モード6:複信中継器モード」をご参照ください。ステレオミニプラグが入手しやすいR100DLのケーブルは任意の長さに自作することも容易です。資料はこちらに掲載しています。(pdf:60KB)

    尚、同時通話中継器には必ずアンテナの長いLタイプをお使いください。短いタイプでは実用的に使うことはできません。

    【3者間同時通話機で2者間通話する】
    DJ-P300またはDJ-P113Rを1台中継器代わり、DJ-P300を2台子機として使い、2者間連続同時通話ができます。通話モードは3台とも通常の3者同時通話で、中継器にする1台の送信ボタンを最初に押すだけです。但し、子機2台と中継器の間の位置関係に制限がありますので、あらかじめこちらのDJ-P113R補足説明書P.1/6~3/6の説明をお読みください。また、中継器役の個体には、後述の設定が必要です。
    弊社の実験では微弱電波の連続送信となる3者同時通話モードでもR100DやR200Dの中継システムと遜色ない通話エリアが確保でき、中継器役はP300でもP113Rでも大きな違いはありませんでした。どちらもACアダプターと車載用シガーソケットDCケーブル対応なので中継器の電池の減りも心配ありません。

    *中継器となる個体(以下、中継器)への設定
    ※ 中継器にもイヤホンジャックを使用するアクセサリーが必要です。使用しないとハウリングが起きて中継できません。推奨はイヤホンです。イヤホンマイクはマイクが環境雑音を拾うため中継器にはお勧めしません。
    ・中継器にEME-58やEME-60など1軸4極型のイヤホンをジャックにねじ込んで止めます。
    ・DJ-P300
    拡張説明書 の項目27 「別売アクセサリーの PTT 対応」をALLからoutに切り替えます。
    ・DJ-P113R
    拡張説明書 の項目33 「オプション使用時の PTT/マイク設定」を ALLからoUtに切り替えます。
    ・中継器、子機とも3者同時通話モードにして、通話するときは中継器のPTTを一番最初に押します。「子機」の表示が消え、「送」が表示されたことを確認します。
    ・電波の干渉を避けるため、実用時はお互いに中継器から10m以上離れてください。
    ・ご使用後は全ての無線機の電源を切ってください。

    参考:イヤホンの代わりにEDS-14変換ケーブルもお使いになれますが、拡張セットモードでイヤホン断線機能をオフにする設定が必要です。これをしないと警告音が鳴って作動しません。

【特小】中継器を複数組み合わせて、もっと遠くと話したいのですが?

  • 無線連結中継器と連結に対応するトランシーバーを使えば通話距離を延ばすことができます。ただ、これらは直線的な距離を延ばすのに向いており、例えばコの字やロの字型に複数台設置して「面を広げる」ことはできません。

    無線連結中継システムは弊社製中継器とその対応機だけが通話でき、他社製や弊社製でも無線連結に対応しない機種では通話はできません。詳しくはDJ-P113Rの製品情報をご参照ください。

     

【特小】中継器を付けたら通信ができるようになるかどうか、調べる方法は有りますか?

  • 無線機が3台あれば、目安になる範囲を調べる方法が有ります。

    Cさんが中継器役となり、広げたいエリアの中心やエリア全体が広く見渡せる場所でなるべく高い障害物の少ない場所や、通話ができないスポットが見通せる場所に立ちます。壁に設置する屋内タイプをお考えなら、無線機を設置予定場所に当てて見るのも良いでしょう。AさんとBさんは、広げたい通話エリアの両端から場所を変えながら、Cさんと通話ができるか試してみてください。「AさんとCさん、BさんとCさんの間は通話できるが、AさんとBさんは直接通話できないエリア」が、中継器を導入したときに増える通話エリアの目安です。結果が思わしくなければCさんにも動いてもらってもっと良いスポットを探すこと、CさんはA/Bさんの信号を受信するときはなるべく無線機を頭の上に掲げ持つこと(人体の影響を少なくする)など工夫してみてください。

【特小】従来のアナログ方式の特定小電力無線機とDJ-P30Dは通話する事ができますか?P30DはP35Dと通話できるの?

  • DJ-P30Dは従来機とは通話できません。特定小電力無線に割り当てられた全ての音声チャンネル(20ch)と中継用チャンネル(27ch)でお使い頂けるP30Dですが、デジタル音声通信専用機です。既存のアナログシステムと混用される場合はDJ-P35Dをお勧めします。もちろんDJ-P35DのデジタルモードはDJ-P30Dと互換性があり、セキュリティコードを合わせれば問題なく通話できます。

【特小】デジタルモードや同時通話モードの通話可能エリアはアナログ交互通話に比べて狭く感じます。なぜ?

  • デジタルについて:
    弊社のデジタルシステムの場合、デジタルもアナログも、「音の元」になる信号を運ぶ搬送波は同じものです。従って電波自体の到達距離はアナログもデジタルも変わりません。ただ、電波が弱い状態では、デジタル通信の場合、データに置き換えられた音声情報が途切れ途切れになり、受信機側で正しく音声に組み立て直すことができにくくなります。アナログでも似たような信号切れは起こりますが、「りょうXい、XXうかい」を「あ、了解か」という風に、人間の頭脳という素晴らしいコンピューターでエラー補正ができるアナログ通信と異なり、デジタルではこのような場合音が崩れるか、復調できなくなるため体感的には通信距離が短く感じられることが有ります。

    同時通話について:
    同時通話は送信・受信それぞれに別の専用電波を使い、グループコードで使うCTCSSトーンと呼ばれる耳に聞こえるか聞こえないか、というような低周波を送信電波に乗せて、受信側がそれを判読できている間は両者で通話が成立します。しかし電波伝搬に障害(電波が弱い、強い雑音で妨害を受けるなど)があってトーンを判別できないとすぐ通話が切れてしまいます。電波が飛ぶ距離は同じでも、このように電波を判別して同時送受信を制御する都合上、同時通話のほうが条件の悪いときに「通話が切れる」ため電波が飛びにくいと感じるわけです。

    これが頻繁に起こる場合、通話が切れても呼び出し手順を繰り返す必要の無い「強制同時通話モード」にすると使いやすくなります。(DJ-R20Dの強制通話モードはこちらをご覧ください/pdf 28kb)

    いずれの場合もアナログ交互通話機で同等サイズのアンテナを持つ機種との比較で、同時通話やデジタルモードは条件によって20~50%程度カバーエリアが狭くなります。通話エリアを広げるには中継器をお使いください。

【特小】DJ-P30D/P-35Dで、時々送信できなくなり"ピピピ"と音が鳴ります。誰も使っていないチャンネルなのにどうして?

  • 特定小電力無線では、限られたチャンネルをできるだけ多くのユーザーが分け合って使えるように、3分以上長話をすると強制的に無線機が通話を終了させるとか、使用中のチャンネルの上から割り込んで送信することができなくなる機能を設けるよう技術基準で義務づけられています。デジタルモードにしているとアナログの信号を聞くことができませんから誰も使っていない空きチャンネルだと思っても、実は別の人がアナログモードでそのチャンネルを使っていた、というような場合ピピピ音がして送信できなくなります。アナログの機種でもグループモードを設定していると似たようなケースが起こります。しばしばこれが起こるようならご近所でそのチャンネルをすでにお使いになっているのかも知れません。チャンネルを変えて通話できるか試してみてください。

【特小】DJ-P30D/P35Dもリピーター対応と有りますが、既存のアナログリピーターで使えるんですか?

  • 残念ながらアナログ中継器はお使い頂けません。

    デジタルデータを含んだ信号を中継するために専用の中継器DJ-P30Rが必要になります。逆にDJ-P30Rではアナログの中継をする事はできません。

【特小】デジタル特定小電力トランシーバーの電波形式は何ですか?

  • 音声圧縮型GMSK変調を採用しており、弊社のアマチュア無線機用に開発したデジタル音声モードに近似のものです。電波型式はF1Eとなります。